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●関節リウマチの検査と診断
■自己チェック
早期に病気を発見できて治療が開始できれば、進行をくいとめられる可能性があがります。
しかし関節リウマチの場合、例えば「尿酸塩の結晶があるから通風」というように決定的な診断の決め手がなく初期での診断が難しい病気なのです。
まずは患者の自覚症状の訴えを医師が正確に把握することが大切になってきます。
適切な診断、治療を受けるためにポイントをおさえて自己チェックしておき、受診の際には正しく情報を伝えられるようにしておきましょう。
<関節の症状>
・朝のこわばり
朝起きたときなんとなく動作しづらい
左右対称にこわばる関節がある など
・ヒザなどの関節が左右対称に腫れている
・関節を動かしたとき痛む
・関節を押さえると痛む
<関節以外の症状>
・リンパ腺の腫れ
・疲労感、だるさ、食欲不振
・微熱
・レイノー現象(寒冷時に指先が白く変色)
・貧血(合併症)
・息切れ(合併症)
・口内炎(合併症)
・視力低下(合併症)
その他、問診の際には、
・いつ頃から、どんな症状が、どの位続いているか
・家族に関節リウマチの人はいるか
・持病と過去の病歴
・服用中の薬、薬に対するアレルギー
など、スムーズに答えられるよう整理しておきましょう。
■何科を受診すればいいか
関節リウマチは早期発見が難しく適切な早期治療も難しい病気ですので、経験が豊富で研究動向にも詳しいリウマチ専門医にかかることが望ましいといえます。
「リウマチ科」「膠原病科」以外にも「内科」「整形外科」に専門医がいる場合もあります。
方法としては、
・かかりつけの医師に相談し、リウマチが疑われる場合は紹介状を書いてもらって専門医を受診する
・リウマチ専門医を自分で探す
日本リウマチ学会が認定する「リウマチ認定医」や日本リウマチ財団の「リウマチ登録医」があります。
日本リウマチ学会
リウマチ情報センター(日本リウマチ財団)
日本リウマチ友の会
■リウマチの検査
診断のために様々な検査を行います。一回の検査では診断がくだせず経過を見ながら何回か検査を繰り返す場合もあります。検査結果と問診の情報からほかの病気と識別し診断をします。
関節リウマチと診断されると状態にあわせ治療方針をたてますが、診断後も、経過をみて薬や治療法を変えていくことが必要であり、また薬の副作用や合併症の観察も必要なため定期的な検査が必要となります。
患者自身が自分の病状を知っておくことも大切です。検査の数値を記録・把握し、意味を理解するようにしましょう。
X線検査
乳腺撮影用の特殊なフィルムを使うことで初期の変化をつかまえることが可能になり、骨の萎縮、骨びらん、軟骨の消失により関節の隙間が狭くなっている、骨膜の破壊・・・などの微細な変化を捉えることができるようになった
血液検査
◆炎症反応をみる
赤沈
・・・体内に炎症があると赤血球が沈む速度(赤沈、血沈)が速くなる
C反応たんぱく(CRP)
・・・体内に炎症が起こると血液中にCRPという特殊なたんぱくが現れる
◆免疫学的検査
リウマチ因子
・・・自己抗体であるリウマチ因子をもっているか(健康な人が持っている場合もある)
抗核抗体
・・・細胞の核に対してできる自己抗体のこと。自己免疫疾患があると陽性に。全身性エリテマトーデスで80%、関節リウマチで20%が陽性。
免疫複合体
・・・自己免疫疾患があると免疫複合体がみられる。関節リウマチの場合は関節液にみつかることが多い
補体
・・・全身性エリテマトーデスでは血液中の補体が低下。関節リウマチではあまり変化しない。
◆生化学的検査
血清たんぱく分画
・・・血清中にはアルブミンとグロブリンというたんぱく質があり、グロブリンはα1、α2、β、γの4種類がある。関節リウマチではα2とγが増加、炎症が慢性で活発な場合はγが増加。
GOP、GPT
・・・薬の副作用での肝機能障害がないか
血清クレアチニン
・・・薬の副作用が腎機能に出ていないか
◆貧血や薬の副作用を調べる
末梢血
・・・白血球数が少ない場合は全身性エリテマトーデスか薬の副作用が考えられる。赤血球とヘモグロビンが少ない場合は貧血、薬の副作用による胃潰瘍などが考えられる
血小板はリウマチの活動性が高いと増加、減っていると薬の副作用が考えられる
関節液の検査
関節リウマチの場合、
関節液が増量し白血球の数値が著しく増えている
関節液の粘り気は低下、不透明になる
リウマチ因子がみられる
免疫複合体がみられる
補体が減少している
尿酸塩結晶があれば通風
尿検査
全身性エリテマトーデスで腎障害を伴う場合たんぱくが検出
通風の場合、たんぱくと尿酸結晶が検出
関節リウマチの治療薬による腎障害では糖やたんぱくが検出
合併症の検査
シェーグレン症候群
アミロイドーシス
間質性肺炎・肺繊維症
■慢性関節リウマチの診断基準
関節リウマチの診断は問診や検査結果などから行われます。診断基準としてはアメリカ・リウマチ学会により提唱された診断基準が参考にされることが多いのですが、早期の関節リウマチの診断が難しいことから、日本の厚生省は「早期リウマチ診断基準」を作成しています。
<早期リウマチ診断基準>
@朝起きたときに関節のこわばりが15分以上あり、その状態が一週間以上続いている
A全身の3つ以上の関節の腫れが一週間以上続いている
B手首や手指の第二、第三関節、または足首や足首の付け根の関節の腫れが一週間以上続いている
C左右の同じ関節の腫れが一週間以上続いている
D血液検査でリウマチ因子が陽性とでる
EX線検査で、手または足の関節に変化がみられる
この診断基準をもとにしたYES・NO形式の「早期リウマチCT法」も採用されています。
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