症候性頭痛の特徴(参考)
※いくつかの病気による頭痛についてわかりやすく簡単にまとめたものです。個々人の症状はこの限りではありません。あくまでも参考としてごらんください。深刻な病気の場合すぐに医療機関の受診が必要です。
脳梗塞、脳出血による頭痛
頭痛がおこらないことも多い。まれに頭が重たい、奥でジーンと痺れる感じ。
薬による血流の再開や手術による血腫の抜きとりなどの治療
半身麻痺や言語の障害が残ることもある
くも膜下出血による頭痛
ハンマーで殴られたような激しい痛み→ガンガンする強い痛みが続く
意識障害が出たり、昏倒することもある
動脈瘤破裂は出血量が多いので一刻も早く診断し手術を受ける必要がある
脳腫瘍による頭痛
頭痛の前にふらつき、意識障害、視覚・聴覚の異常、マヒ、嘔吐などの症状が現れることが多い。頭痛が現れたときには腫瘍が大きくなっていることが多い
外科手術やレーザー治療など
慢性硬膜下血腫による頭痛
首を左右に振ったときなどに強い痛み。重い感じがするだけのことも。痴呆のような症状ができることもある。じわじわと血腫ができるので症状が出るまでに数ケ月かかることもある
外科手術その他の治療
高血圧による頭痛
重度の高血圧や、原発性アルドステロン症や褐色細胞腫で高血圧になっている場合などは、脈拍にあわせてズキズキするような痛み
原因となっている病気、高血圧の治療が優先
副鼻鼻腔炎による頭痛
重に前頭部、顔面に痛み。眉間やほお骨を叩くと痛い場合も。鼻みず、鼻づまり。急性の場合は頭痛が出ることが多いが慢性ではでないとする説もある
薬、外科手術による治療
髄膜炎による頭痛
発熱、頭痛など風邪の症状に似ている。吐き気や後頭部から首すじが硬くなる症状が出ることも
薬による治療
側頭動脈炎による頭痛
こめかみにある動脈が膨れ、じくじく持続する痛み。脈拍に合わせてスキズキすることも。微熱が続く
薬による治療
(参考文献:『慢性頭痛とつきあう法』 寺元 純 監修 講談社)
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